2010年06月08日
川俣晶の縁側無意味監獄 total 3460 count

情報崖線論

Written By: 川俣 晶連絡先

 以下は単なる思いつきのメモだから信じるなよ。

 最近、特に強く思うようになってきたことがあります。

  • ネットの情報は膨大であり、暇つぶしで見始めると果てしない
  • ネットを検索しても情報がほとんど出てこないものがある
  • ネットを検索しても日本語の情報がほとんど出てこないものがある

 経験した事例については略。

まとめ §

  • ネット上には極めて膨大な情報があり、ネットにある情報を読んでいるだけなら終わりがない
  • ある情報が膨大にあるにも関わらず、隣接する情報がないことも珍しくない。つまり、急激な落差になって「ある」から「無い」に移行する

考察 §

 ネット上には1人の人間が把握できる量をはるかに超えた量の情報があり、これは「ネット上にはあらゆる情報がある」という印象を生じさせやすい。

 しかし、実際にはそうではなく、特定の何かの情報を知りたい場合、しばしば情報を発見できない。

 ネット上で質問することはできるが、もともと情報の少ないジャンルは答えられる人も少なく、返答の内容もあやふやになっていく。場合によっては答えも付かない。

結論 §

  • ネットは「あらゆる情報がネットにある」という誤解を誘発しやすい
  • ネット上に無い情報は、急激に無くなる (徐々に減っていくわけではない)。この崖のように急激に無くなるラインを仮に情報崖線と呼ぶことにする
  • 英語を学ぶことは有効である。日本語の情報がほとんど無いジャンルでも英語の情報はある場合がある

 ちなみに、英語が好きとか得意という話は関係なく、英語が読めないとそもそも始まらないジャンルもあるということです。しかし、それはまだ良い方で、日本固有の話は英語が読めても情報が無いこともあります。

 ただし、ここでは情報の有無だけを問題にしていて、情報の正確度については検討していません。それを含めるなら、ネットは「かなり限定的な情報源」にしかならない、と思うべきでしょう。

 つまり、ネットから得られる情報と得られない情報は何かを把握し、適切な情報ソースから情報を得る習慣を付ける必要があるということです。